NHK 四国らしんばん「生命が躍動する奇跡の海 宇和海」 10月4日放送

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夏の終わり、TV番組撮影・制作で海をご案内しました。
10月4日に放送予定。まずは1本目の番組。
凡そ10日間の期間、生物を追い続ける撮影班と共に宇和海の海を駆け巡る。
撮影の裏側を少しだけご紹介します。

「生命が躍動する奇跡の海 宇和海」 - 四国らしんばん
四国と九州の間に広がる宇和海。夏の限られた期間だけ姿を見せるという世界的に希少な“ハンマーヘッドシャーク”の群れの撮影に挑戦。命が躍動する奇跡の海を見つめる。 四国の西側に広がる宇和海。一年中温暖なこの海に息づく魚は800種以上。日本屈指の...

水中撮影はどんな事しているの?

水深20m地点で魚の群れを撮影しているとき、
水の中では赤色の光が無くなってしまうので、映像に本来の色を出すことができません。
そこで、強力なライトを使って、カメラの上からずっと照らし続けます。

写真の上の方で泳いでいる方をよく見ると、ライトを持っていますね。

魚の種類ごとに好きな環境が違います。
例えば、砂だけの場所、砂と岩が混じっている場所など、細かい条件の違いで生息環境が全く変わります。今回のミッションは魚影の濃さや種類をメインターゲットにしてご案内。

特定の環境に住み着く魚は簡単ですが、回遊魚が回ってくる場所へ行っても、正直運次第で見えないときは見えません。根気よく何度も同じポイントへ入って、カメラを構え泳ぎ回ります。

丁度、一年で一番濁ったのではないか?と感じるときに撮影日が重なったことに、苦労させられました。写真では何となく見えていますが、濁った場所と、そうでない場所が交互に混ざっていました。

メインターゲット、シュモクザメと他のサメ

サメ=怖いと捉える方も多いですが、実は案外おとなしい生きものです。( “迫力ありますが” )
私達が海の中で出会っても、様子を見てすっと去って行きます。
特に宇和海の海では、エサになる他の魚がとても多いので、自分達の体長と同じくらいの人を襲うことは、彼らにとってメリットが少なく、リスクが大きすぎるのでしょう。

大型の魚が優雅に泳ぎ続ける様子は素敵ですね。
今回の撮影では、シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が群れを作って泳ぐ現象をカメラで狙いました。目的の物は無事に撮影できましたので、そちらの映像は、TV番組でご視聴下さい。

NHK潜水班。撮影を終えるとガイドが最後にシグナルフロートと呼ばれる”浮きわ”を水面に打ち上げて、船に居場所を知らせます。水面では2m位の浮きわが立ち上がり、その浮き輪から繋がっているヒモを引っ張りながら、我々は一緒に流されていきます。

最後に水面に上がれば、船が我々を迎えてくれるような形で、広い海の中層を流され続けながら目的の生物を探していました。
貴重な映像が撮影できましたので、是非ご視聴下さい。

四国らしんばん
徹底した深掘り取材から見えてくる真相。 膨大なデータ分析から浮き彫りになる実態。 問い続けることで見える素顔やホンネ。 どこよりも広く、深く、四国のことがわかる「四国らしんばん」。 25年目を迎えた2024年度も、明日につながる新たな知識や...

関係者の皆様、ありがとう御座いました。
水中撮影、調査研究など、いつでもお声がけ下さい。

西海観光船 高橋翔