琉球大学の研究者チームから、海のDNA調査のお手伝いをご依頼頂きました。
サンゴのストレス状況MAPを作る為にデータを蓄積したいとのご依頼です。
大雑把な調査内容
- 4つの海域設定、距離が4km離れていると好ましい
- 最大水深10mまで
- サンゴ群生と魚の調査
- ライントランセクト
二日間に分けてよさそうな場所をご案内です。
横島、鹿島、高茂岬、三ツ畑田のそば、をご提案して
沢山のDNA集めです。
研究者ってどんな事している?
派手なイメージがあるかもしれませんが、とても地道な作業です。
この日はライントランセクト法と呼ばれる世界的に行われている手法を実施。
100mのライン(巻き尺)を海底に引っ張って、50cm毎に海底の質をチェックしています。
同時に魚類はどんな種類がいるか、5mずつ前進して、5mの範囲内に何匹いるかを黙々と数えます。
合計で1時間以上はかかるので、意外と大変。
西海観光船のサンゴ保全活動の中にも、このライントランセクトが含まれています。
最終成果物は…
研究者毎に担当が違います。魚のデータをPCへ入力したり、
DNA分析チームは取って来た海水を分析する為の装置をその場で組み立てていました。
装置完成。
こちらは海の中にいる虫「ひらむし」の研究者。
取ってきたひらむしを写真で撮影して、種の特定をする作業です。
分類学に携わる研究者の方で、どんな地方にどんな種類がいるのか等をまとめているそうです。
どの研究者の方々も驚いていたのは、愛南の海の生物はサイズが大きいこと。
異なる環境が、近い場所に沢山あること。
生物にとって、とても良い生態環境が広がっていることに驚いたとの話でした。
日本全国で生物がどのように移動するかなどを突き止めたり、
未来の気候変動対策に応用できるように、
研究者の皆さんが日々、地道なデータ蓄積をしています。