和名:イバラカンザシ(茨簪)
英名:Christmas tree worm (クリスマスツリーのような長い虫)
学名 : Spirobranchus giganteus
ケヤリムシ目カンザシゴカイ科
体の特徴
体長:約4~7cm
形:上から見ると傘状のエラが広がっている
横から見るとクリスマスツリーのような形
見えない下所にはミミズのようなニョロニョロが付いている
体色:赤、青、黄、緑など様々
とても不思議な形をしている生き物です。顔などは見えていないので初見では生き物とは分からないかもしれません。。。
密集しているところはとてもカラフルでクリスマスのイルミネーションを連想させます。
いる場所・食べ物
いる場所:主にサンゴ類に付いている
イシサンゴなどを好み、通常生きているサンゴに付くが稀に死んでいる個体にも付く
食べ物:プランクトン
見えている傘状のエラで、流れてきたプランクトンを捕まえる
その他生態
棲管 : 自分の体を入れる管をつくる
生まれてからサンゴに定着し、石灰質でできた管をつくりその中に入る
棲管はサンゴの成長と共に埋まっていき、エラだけが出ている状態になる
寿命 : 10~20年程の個体が多いとされている
40年生きたとされる個体も見つかっている
死んだ後は穴だけが残るので、ギンポやヤドカリなどの住みかとなる場合がある
産卵期 : 夏頃
自分で家をつくれるという面白い生態を持っています。家がサンゴの成長と共に覆われるので、イバラカンザシの大きさがサンゴの健康度合の指標にもなるそうです。
人とのつながり
食用:食べられない
食用にしているのは聞いたことも見たこともありません。ただ、普通のゴカイは食用にする国があるみたいなので意外とおいしいかも知れません。。。ちなみに普通のゴカイは貝ひもに似ているらしいです。
見えるかもレベル
海底が見える船(通常コース) ★★★★★
海底が見える船(冬季コース)★★★★★
ダイビング ★★★★★ (おおよそどのポイントでも見れる)
体験ダイビング ★★★★★
シーウォーカー ★★★★★
スノーケル ★★★★★
※水温や潮の流れなど環境条件によって変化します