海の仕組み!風・波・透明度。愛媛、愛南町の西海観光船。

気象条件 愛媛の南端、愛南の海。

風・波・透明度などの気象条件について
海の仕組み、風・波・透明度

西海観光船は冬も営業しています。

10月後半~4月中旬まで北西風が吹くことが多く

風から逃げられる場所、冬コースで運行!

どんな時に休み?とか、海のあれこれ。

ページ内、季節風の仕組みへのリンク
ページ内、透明度の仕組みへのリンク
ページ内、波とうねりの仕組みへのリンク

細か~い ページ内リンク

愛媛の南部に吹く、北西の季節風

四国と九州の間の海は、西高東低の気圧配置になった時に風の通り道となります。

九州と四国、海は風の通り道

冬の時期、10月後半~4月中旬まで

大陸の間で風がまとまって、

強風が起こりやすくなります。

愛媛南部、愛南町の海は冬に季節風が強い。

九州北部からの風、最後の出口がこの地域。

西高東低、冬型の気圧配置。

北西の風が大陸間を吹き抜けると

夏に使う西側の海が荒れ易く、東側の海を使うことが多くなります

風を避難できる東側、冬コース

北西の風が強い時には、風よけができる東側の湾内のポイントで運行します。

透明度も冬は安定、こちらも面白いコースです。

湾内のため魚の量と種類が減ってしまいますが、

冬季コースは割引料金!

透明度について

水質の変化で、見え方が変わります。濁った時には赤色のような海の色から、黒潮が入ると濃紺で真っ青な海になるのです。

真下「透明度」、横「透視度」

正確には少し違うのですが、日常では

まとめて「透明度」と表現することが多いです

透明度は冬が安定。

低水温でプランクトンが少ないから。

魚の活性は少~し下がっちゃう。難しい。

独特の地形 流れが早く、潮の替わりが早い

流れが速い場所は、潮の入れ替わりがとても速いって意味があります。要するに、良い水質の水も、悪い水質の水も、短い時間で入れ替わることが多いのです。

水は綺麗すぎも汚いのも、サンゴに適さない。

潮通しが良いことは大事な条件。

濁った水、綺麗な水は頻繁に入れ替わります

回遊魚も沢山来ます。

「プランクトンが少ない」エサが少く、水が綺麗

「プランクトンが多い」エサが豊富、水がにごりやすい

多すぎれば、エサの問題ではなく酸素が足りなくなったりもします

独特の条件、サンゴ群生が広がる要因の一つです

時間 早い方がよい

早い時間は太陽の光が多い

同じ条件なら、より綺麗に見えます

早い時間は光が良く入るので、海の中も明るく赤い色などがしっかりと目に映ります。夕方になると徐々に光が足りなくなり、昼間に赤く綺麗に見えていたサンゴが黒色のように薄暗く見えるのです。

光の条件だけではありません。

大学の先生曰く(聞いただけ、違ったらごめんなさい)

日中、光を嫌うプランクトンが沈んでいるそう。

日中は底の方に沈んでいる、光が嫌いなプランクトンが、夕方になると徐々に浮かび上がってくる。光が足りないのと、プランクトンの量が増加することで夕方は特に海中が薄暗く見えるそうです。

底に沈んだプランクトン。

まじりあうのが夕方の時間らしいです。

なぜ波が起こる?波のメカニズム

風浪(ふうろう)、普段の言葉だと風波(かざなみ)

波の大きさは、水面に風が吹きつける「距離(面積)×強さ×時間」で決まりますが、分かりにくいため簡単にコップを想像して見て下さい。
コップに息を吹き付けるとコップの水が波打ちます。もう少し強く吹き付けると水が飛び散りますが、これを「風浪」と呼びます。かざなみといった方が生活で使う言葉かも知れません。さらに、強く吹いた後で、息を吹きかけるのを止めてみて下さい。コップの水は息を止めたのにゆれているはず、これが「うねり」。海全体がゆれているのです。

「うねり」は目に見えないので困る

「うねり」は、目視できない。

沖に出て、目の前から2mの波が来ることも。

船員の判断方法をご紹介。

波が一つもない穏やかな海に見えます。が、実は大荒れの海です。

実は、「うねり」が…

海全体が揺れています。

正面の島、海岸線を見て下さい。

写真を拡大して4km先にある鹿島の海岸線を確認します。水しぶきがたっているのが見えるのです。もっとよく写真を見ると建物が立っているのが分かります。海岸線からの建物の高さはおおよそ10m。その半分以上まで波が来ているのが確認できます。穏やかに見えますが、実は海全体がゆれているのです。
うねりぱっわー。体感せよ!!!

西海観光船 出航基準

海底が見える船、鹿島渡しの旅客船規定

風速10m 波高1.5m 視程500m 3つ、運行条件が定められています。

(愛南町の規定なので、他の場所では条件が違います。)

ですが実際に風速10mで船を出すと、海中を見ていられません。

揺れて気持ち悪い。視界に沢山気泡が入って見えない、風速10mはしんどい!

その為、少し緩めの規定で運行することが多いです。

風浪

風速5mを越えると白波が立ちます。

海底が見える船は風速5m程から、揺れて辛さを感じてしまうかもしれません。

ダイビング船はまだまだ出航できますが、沖のポイントへ多少時間が必要です。

風速7mを越えると白波が大きく成長します。

海底が見える船はお休みになります。

ダイビング船も近場のポイントのみになります。

うねり

分かり難いうねり。

風が無く、穏やかそうに見えても、

沖に出ると水全体が揺れて、船が大きく上下します。

沖にうねりがある時は、運航を見合わせることがあります。

遠方の海で強風が吹いていたり、台風があると、うねりの影響を受け易いです。

台風のうねりは数百キロ離れていても、メートルクラスの波が到達します。

今は平気。でも、のちに海が荒れそうな予報

気圧配置を見て、風が強くなりそうな予想、前線通過などが予想される場合には

現時点で問題がない場合にも、早めに避難をする場合が多いです。

可能な限り、ご利用の皆様に体験して頂けるように心がけていますが、

予想がつかない海況の場合には体験中止の決断をすることも御座います。

ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご理解ご協力をお願い致します。

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