Ainan environment of the sea
愛南の海は魚が豊富。
エサが豊富で、黒潮もやってくる。
環境条件のご紹介です。
A lot of fish and corals
国立公園指定。特別保護地域が広がる。
広範囲にサンゴが群生している。
その中には、300年生きたサンゴもいる。
沖に10km。 サンゴ群生と魚に囲まれた海のお花畑。 ダイビングライセンスがあると行ける場所です。特に特徴的なのは ソフトコーラル(やわらかいサンゴ)と ハードコーラル(かたいサンゴ)が 混在して生息していることは、国内でも珍しい。 しかもそれが、約2.5kmもつらなっています。
夏はここで海水浴、無人島「鹿島」。 桟橋を歩くだけでも、かなりの数の魚が見れて 時にはイカが他の魚を狩りするところも。 魚が集まりやすい地形になっているので、 キラキラ輝くきびなごの群れが集まり、 それを食べるカンパチ等も入ってきて、 豊かな生態系が出来上がっている島です。 さあみんな、スノーケルをしてみよう!
独立行政法人 国立環境研究所
熊谷 直喜さん
ずっと昔から、この愛南町の海で生き残っているサンゴは学問としても価値がある。 サンゴの生息できる水温がポイントで、15℃~30℃の間でないと死滅してしまいます。 このサンゴが生きている間は、江戸の時代から、環境が変わっていないことの証明になるのです。 写真のサンゴは、推定150年位です。
実は最近、国の研究機関もこの海域に注目!
気候変動にどう適応していくのか、熊谷さんのインタビューはこちら。(外部リンク)
https://adaptation-platform.nies.go.jp/climate_change_adapt/staff-interview/09.html圧倒的な魚の量です。沢山います。
実際に、海底が見える船で見えるのはほんの一部分ですが
見えていないだけで、本当に沢山の魚が生息。
なぜこんなに豊かなの
でも・・・
入り組んだ地形って
濁り易いです。
Distance of visibility
この差があるのが、生き物の絶対量が多い理由。
透明度が悪いこともある。愛南の海ではそれが恩恵に。
ピンチな時は「赤潮」って呼びますね。
徐々にきれいになってきた。
写真はプランクトンが多いので
霧がかかったように。
水の濁りはプランクトンが原因。
それが魚の餌になる。
このプランクトンが、生物の餌になる。だから魚の量を維持できます。 でも、濁りすぎても魚は生活できないですよね。 餌が豊富だけど、定期的にきれいになるのがポイント。
反対に水がきれいすぎる場所は魚がいない。 エサが無いから、住めないのです。 きれいすぎても魚がいなくなる不思議。
愛南の海は餌が多い。
エサで濁っても、定期的に太平洋の黒潮できれいになる。
だから魚がとても多いのです。
(「綺麗or汚れた」水が広域にあると、何日も同じ状態が続きます。)
細かく説明するともう少し色々ありますが、割愛して時間帯の話へ。
下を見る「透明度」。横を見る「透視度」
日常ではまとめて「透明度」と表現しますね。
早い時間は太陽の光が多い
同じ条件なら、より綺麗に見えます
大学の先生に聞いた話(聞いただけ、違ったらごめんなさい)
日中、光を嫌うプランクトンが沈んでいて
夕方の時間は、両方がまじりあって見えにくくなるそうです。
Seasonal wind in Ainan
これが本当にすごい。
とても荒れた時に、遠くから写真を撮るのもいいかも?
冬の時期、10月後半~4月中旬まで
大陸の間で風がまとまり、強風が起こりやすくなります
愛媛南部、愛南町の海は、冬に季節風が吹きやすい。
九州北部から入り込む風、最後の出口がこの地域。
夏に使う西側の海が荒れ易く、冬は東側の海を使うことが多くなります
透明度も冬は安定、こちらも面白いコースです。
湾内のため魚の量と種類が減ってしまいますが、
冬季コースは割引料金で運行します。
「波の強さ・大きさ」
水面に風が吹きつける 距離×強さ×時間
分かりにくい
簡単にしよう。
これが、風浪(ふうろう)
「かざなみ」の方が、なじみがある
しらなみ。
波が崩れて、水しぶきが飛びます
もう一つの波「うねり」
風が止んでも、しばらく水がゆれる
少しだけ御幣を生みそうな表現ですが、大体こんな感じです。
「うねり」は、目で確認できない。どうやって海況を確認する?
実は、「うねり」が…
海全体が揺れています
正面の島、海岸線を見ると
一分後、時折大きく到達する、波の様子を見てみましょう。
愛南町では
風速10m 波の高さ1.5m 視程500m の条件が定められています。
実際の運行では、風速10mで船を出すと海中を見てられません。
その為、少し緩めの規定で運行しています。
展望室越しに水中を見ると、船が揺れて辛さを感じてしまうかもしれません。
ダイビング船はまだまだ出航できますが、
沖のポイントへ多少時間が必要です。
海底が見える船はお休みになります。 ダイビング船も近場のポイントのみになります。 風速7mを越えると白波が大きく成長します。
分かり難いうねり。 風が無く、穏やかそうに見えても、 沖にうねりがある時は、運航を見合わせることがあります。 遠方の海の強風や、特に台風はうねりの影響を受け易いです。
気圧配置を見て、風が強くなりそうな予想、前線通過などが予想される場合には 現時点で問題がない場合にも、早めに避難をする場合が多いです。 可能な限り、ご利用の皆様に体験して頂けるように心がけていますが、 予想がつかない海況の場合には体験中止の決断をすることも御座います。 ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご理解ご協力をお願い致します。